
妊娠、出産、育児を通して出会う、こんな不快症状
妊娠中、赤ちゃんがお腹の中にいて、内臓を圧迫し、
必然的に子宮や肛門、膀胱といった子宮よりも下にある内蔵は下垂気味に。
ただでさえ妊娠期間中、下がってしまったこれらの内蔵は、出産を機に一気に外へ飛び出してしまうことも。
更に、出産後も赤ちゃんを抱っこしたりして負荷がかかることで改善どころかますますひどくなる場合もあります。
出産後、3時間おきの授乳や家事などをこなしながら自分の体のメンテナンスもすることは至難の業。
かといって放っておくと脱肛や子宮下垂などの原因になることも。
また、骨盤底筋運動などを行っても、経産婦さんなどは少し改善されたとしてもそれくらいでは完全に解消することは難しいかも知れません。
今日は、ながらエクサでこれらの不快症状を改善する方法をお伝えします。
注意点
今日ご紹介する方法は、以下の方に効果が期待できます。
それ以外の方は、申し訳ありませんが、ほかの原因があるかと予想されますので、ほかの方法を調べるか、医療機関を受診されることをおススメします。
いずれも、力を抜いて立った状態でチェックしてください。
1.内反膝(O脚)気味で、左右の膝が離れる。もしくは離れそうになる。
脚に問題があります。脚の使い方を重点的に見直してみましょう。
2.子宮の位置が肛門と同じ位の高さ、またはそれより下になる。
子宮下垂(子宮脱)などの内臓下垂の傾向があります。
内臓の位置を正しくするエクササイズが効果的です。
3.骨盤が前傾(反り腰)している。
骨盤の向きを改善するだけで、腰痛、肩こり、ヘルニア、圧迫骨折などの予防・改善に繋がる効果が期待できます。
4.横から見ると、くるぶしよりも前に坐骨がある。
膝が過伸展位(膝が伸ばしすぎ)の傾向です。
膝にとても負担のかかる姿勢のため、かかとに重心を乗せるようにしてみましょう。
お腹でものすごく引き上げないと、後ろに倒れそうになります。
はじめは難しいですが、この脚の使い方をマスターすると、膝や足首などの関節に負担をかけずにすみます。
5.横から見ると肩の真上よりも前に耳たぶがきている。
首こりや肩こりの大きな原因になります。
胸筋(胸の筋肉)を真横に長~く広げて、のどの両側をぐっと頚椎(首の骨)のほうに押します。
のどの前側の筋肉を鍛えて、かつ口蓋垂(のどちんこ)を真上に引き上げましょう。
いずれかに当てはまる方は、ご自分の改善点の「伸び代」が見つかった!と思って挑戦してみてください。
やりかた
1.正中線に対して脚の人差し指が平行になるようにして立ちます。
少し内股気味かな?と思う方もいらっしゃるかも知れません。
その場合は、内転筋が緩んでいるかも知れません。足はこの状態で1ミリも動かさずに、内太ももを意識していきましょう。
2.かかとは指1~2本分開けておきます。
膝が内向きになってしまう方は、膝のお皿の中心を真正面に向けるようにします。
3.母指球・小指球 (親指の付け根・小指の付け根)・踵の三点でぐっと床を踏みしめて、自力で足裏のアーチをあげます。
この三点だけを床に付けて、ほかの部分は絶対に床に付けないぞ!という意識です。
4.内くるぶしをできるだけ下げて反対側の坐骨と繋がっているとイメージします。
脚の内側の筋肉がものすごく働いている感じがするはずです。
脚の外側と内側が同じ位の長さになっているとイメージしましょう。
5.内転勤を意識して、外側に回転させながら内太ももを正面に向ける。
多少膝が曲がるかも知れませんが、大丈夫です。膝の上の筋肉で大腿骨(太ももの骨)を押すと自然に膝が伸びてきます。
6.子宮を意識して、真上に持ち上げる。自分の筋肉を使ってできれば10センチくらい上に持ち上げる気持ちで。
ことのき、横から見たら踝よりも前に坐骨、子宮が来ないように気をつけましょう。
正しくできていると、腹筋をかなり使います。そして、お腹が薄~~くなるはず。
7.腿の前側の筋肉を後ろに働かせる。横から見て、股関節の角度が広がるイメージです。
8.お尻をかかとのほうにぐっと近づけます。
筋肉で内臓を持ち上げる、天然のコルセットのイメージです。
これができれば、自然と骨盤底筋運動にもなり、内臓下垂を防ぐことが期待できます。
9.口蓋垂をかかとから真上に引き上げます。
横から見たら、くるぶし、坐骨、子宮、肩、耳たぶ、頭頂を結んだ線が床に対して垂直になっていればOK.
骨盤も正しい位置に来て、肛門よりも上に子宮があり、内蔵すべてが上に上に引きあがっている感じがつかめるかもしれません。
ちなみに、のどの筋肉が緩んでいびきに悩まされている方は、この小さな口蓋垂ですべての内臓を引き上げる意識を一日中持ち続けるだけで、大分改善されるかも知れません。
一日中意識していることで、一日数分のエクササイズよりも大きな効果が得られるはずです。
このとき、ポイントは、口角を左右に引っ張ること。
口はあけなくてもいいので、一日中に~~っと微笑んだような表情をしているだけで、この口蓋垂が鍛えられるはずです。
普段気をつけていないと、重い重い内臓たちが重力で更に下へ行き、口蓋垂まで繋がって口蓋垂筋が緩んでしまいます。
自力ですべてを引き上げる!という意識が大切です。
すべてが繋がってゆきます。
不快な症状が少しでも改善されますよう、お祈りしております。
